犬に尽くす“僕”じゃなくて、
一緒に笑って暮らせるパートナーでいたい。
ラブラドールと暮らす毎日は、
特別じゃなくていい。
小さな幸せの積み重ねで、十分すぎるほど幸せだから。
犬のために生きる、は幸せ?
尽くしすぎて苦しくなる人たち
SNSで目にする「高級ドッグフード」「1日2時間の散歩」「365日完全手作りごはん」。
もちろん、どれも犬への深い愛情から来るものです。
でも、それを“やらなければいけないこと”にしてしまって、
飼い主自身が笑えなくなってしまっていたら?
それって、本当に犬にとっても幸せでしょうか。
犬が幸せでも、あなたが笑ってなきゃ意味がない
犬は、人の顔色をよく見ています。
特にラブラドールのような、人と気持ちを通わせるのが得意な犬ならなおさら。
だからこそ、飼い主さんの心がすり減っていたら、犬も不安になります。
「うちの子が幸せでありますように」と願うなら、
まずあなた自身が、肩の力を抜いて笑っていてほしいのです。
「がんばりすぎない」ことを、肯定していい
手を抜くのではなく、力を抜く。
ドッグフードは国産の中堅メーカーでもいいし、
散歩も時間じゃなくて犬の満足度で考えていい。
「SNSの正解」ではなく、
「うちの子と私にとっての快適」を、あなたなりに見つけてください。
ラブラドールと築く“ちょうどいい関係”
お世話じゃなくて、一緒に過ごす時間
犬の幸せは、トレンドや物質では測れません。
人のそばにいて、共に過ごす──それがラブラドールにとっての一番の喜びです。
洗濯物を干すあなたの横にいる、そんな時間が宝物。
散歩も遊びも「量より質」でいい
大型犬だから1日1時間以上を2回の散歩?
そんな思い込みにとらわれなくて大丈夫。
運動量が少ないと問題行動が出るというよりも、
「頭を使わない」「コミュニケーションがない」ことの方がストレスになります。
20分でも、犬の目を見て声をかけながら歩けば、
それは十分な“お散歩”です。
ボールやロープなどのおもちゃを使って遊んであげてることもいい運動です。
また、服従訓練などを楽しみながら行い、頭を使うことで、
犬は人が考えるよりずっと疲れるものです。
「きょうはおやすみ」も、犬はちゃんとわかってくれる
あなたが疲れているときや、雨の日。
無理して普段通りに散歩に出るより、ゆったり撫でたり、
話しかけたりするだけでも犬は嬉しいものです。
“いつも通り”じゃなくても、
“いつも大事にされている”という実感があれば、
犬はちゃんと満たされます。
しつけで悩んだら、遠慮なくプロに頼ってほしい
困った行動=飼い主のせいじゃない
甘噛みがひどい、トイレが安定しない、要求吠えがある…。
それらは「しつけができていない」のではなく、
「ちょっとしたアプローチのズレ」だったり、「月齢的に当然のこと」だったりします。
自己流でがんばりすぎず、まずは信頼できる人に話してみてください。
ブリーダーも訓練士も、あなたの味方
うちでは、子犬を迎えた後もずっと「気軽に相談できる関係」でいたいと考えています。
訓練士さんへの相談も、「しつけに失敗した証」ではなく、
「より良い暮らしを目指すための前向きな選択」として、
もっと気軽に活用してほしいと思っています。
一人で抱え込まない勇気が、犬の幸せにつながる
誰かを頼ることは、決して弱さではありません。
あなたが少し楽になれば、犬ももっと笑えるようになります。
幸せのカタチは、家族の数だけある
お金も時間も完璧じゃなくていい
たくさんの愛情をかけているのに、
「ちゃんとできていない気がする」と落ち込む人ほど、実はちゃんとできています。
高価なサプリ、最新の知育トイ、おしゃれな犬服。
もちろんあれば楽しいけれど、なくても犬は十分幸せです。
大切なのは、無理のない継続
犬との暮らしは、何年にもわたる長い旅です。
完璧な1日よりも、
「今日も一緒に過ごせてよかったね」と思える日々の積み重ねが、幸せの土台になります。
あなたの笑顔が、ラブラドールのしあわせ
最後に大事なことを、もう一度だけ。
ラブラドールは、人のそばで生きる犬です。
あなたが笑っていること──
それが、いちばんの幸せの証です。
(この記事は、メロコトンケンネルの経験と価値観に基づき執筆しています)
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