自宅でフルーツの収穫が出来たら、楽しいですよね。
ベランダでも栽培出来て、美味しいブルーベリー栽培はいかがですか?
ブルーベリーは虫があまり付かないので、無農薬栽培ができます。
ブルーベリー栽培をはじめるなら秋からです。
理由は果樹は落葉樹ですので、晩秋に葉を落とし休眠の準備に入ります。
そのため、この時期に植え替えしても木の成長に悪影響が少ないのです。
秋になると園芸店やホームセンターにブルーベリーの苗木が並びはじめます。
初心者でも簡単なブルーベリーを育ててみませんか。
本記事では園芸初心者、果樹初心者でも失敗なく育てられる方法を紹介します。
ブルーベリーの苗木を選ぼう
ラビットアイ系かハイブッシュ系のどちらかを選び、同じ系統で2品種購入しましょう。
関東以南の暖かい地域ではラビットアイ系がおすすめです。
品種によって美味しさに違いがあるので、評判の良い品種から選んだ方がいいです。
今年挿し木されたばかりの1年生よりも翌年から収穫が楽しめる2年生以上の苗木を購入しましょう。
1年生でも実をつけますが、収穫後枯れたり成長が遅れることが多いので、1年生は翌年実をつけないようにします。
植え替え
植え替えの適期は11~12月です。
寒い地域は2~3月でもいいですが、暖かい地域では2月に咲いてしまう品種もあるので秋の植え替えがおすすめです。
鉢について
植え替えは8号鉢(24cm)以上がおすすめです。
大きい鉢は土の量も多くなるので、水切れしにくく風の強い日にも鉢が倒れにくくなります。
その代わり重くなり、移動や翌年の植え替えが大変になるので、ご家庭の状況にあわせて選びましょう。
テラコッタなどお洒落ですが、重くて翌年以降の植え替えが困難になるので、プラスチック鉢がいいと思います。
土について
ラビットアイ系はpH4.3~5.3、ハイブッシュ系はpH4.3~4.8と、ブルーベリーは酸性の土を好みます。
ラビットアイ系のほうが適応範囲が広く、樹勢も強いので初心者向きです。
初心者だったり、それほど量が必要でないときはホームセンターなどで売っているブルーベリー専用土を購入するほうがいいです。
大事なことは、土のパッケージのpHの確認です。
私も失敗したことがあるのですが、専用土となっているのにpHが6.0前後のものが売っています。
pH6.0前後だと、硫安や硫黄を使って酸度調整しなくてはならなくなるので、絶対に買ってはいけません。
酸性の土じゃないと、成長が著しく遅くなったり、枯れるおそれがあるので、よく注意してください。
たくさん植え替える場合や、他にも植えている植物があるなら下記の配合を参考に自分で混ぜてもいいです。
ピートモスで酸性にするので、必ずpH無調整のものを選びましょう。
園芸用土は20ℓ入りの大袋が多いので、何種類も購入すると使いかけの土の保管場所に困ります。
こだわりがない時はブルーベリー専用土を使いましょう。
肥料もブルーベリー専用のものが売っています。
バランスよく配合されていて便利なので、初心者におすすめです。
植え替え
苗木をポットから優しく引き抜きましょう。
根鉢全体を軽くほぐしながら、コガネムシの幼虫がいないかチェックします。
鉢に少し土を入れ、苗を仮置きしバランスをみます。
鉢の上部3cmをウォータースペースとしてあけれるように配置し、土をいれます。
肥料は、土を入れる際に袋に書いてある説明通りに追加してください。
苗がグラグラしないようにしっかり土をいれ、最後にマルチングで覆います。
マルチング材はヤシ殻でもバークでもなんでもOk。雑草予防と土の乾燥を防ぎます。
剪定
混みあっている枝や内向きに生えている枝は邪魔になるのでカットします。
つまようじぐらいの小枝も元から切り取りましょう。
5年生くらいまではあまり剪定せず、株を大きくすることを優先します。
ブルーベリーの育て方
植え替えをしたら、水をたっぷりあげましょう。
ブルーベリーの根は浅く張るため、乾燥すると水切れしやすいです。
鉢の表面の土が乾いたら水やりをしましょう。
かといって過湿も苦手なので、水はけのよい土に植えることが大事です。
人工授粉
ブルーベリーは自家受粉しにくい植物です。
他品種の花粉を受粉した方が、果実の品質が良くなり収量も多くなります。
そのため訪花昆虫が少ない時は、人工授粉をしてあげる必要があります。
やり方は簡単です。
花が咲いている下にお椀を置き、花をトントンと揺らしてあげると花粉を集めることが出来ます。
この時、お椀の色が黒や赤などの濃色だと花粉が見えやすいです。
集めた花粉を綿棒や耳かきに付いている梵天にとり、違う品種の花にポンポンと受粉すれば終わりです。
ここで注意していただきたいのが、花の開花時期を合わせる必要があるということです。
品種や地域によって開花時期は異なります。
大関ナーサリーさんのホームページが一番詳しいので、こちらを参考にしてください。
我が家ではオニールが2月に開花してしまいます。
他の花が咲いていないので人工授粉できませんが、味見程度には収穫できています。なので品種にもよりますが、自家受粉も出来ます。
ベランダでブルーベリーを育てるときの注意点
置き場所はベランダの中でなるべく日当たりの良い場所を選んでください。
台風や強風時には室内に避難させるか、きちんと固定しましょう。
我が家では固定できないものは、鉢を前もって横に倒してます。
鉢が飛んで人様に迷惑をかけないよう、事前にどうするのか決めておくことが大事です。
背が高いほど風にあおられやすいので、あまり大きくならないよう剪定しておくのもいいですね。