我が家は長女が9年間、次女が6年間のイマージョン教育を受けています。
0歳から英語環境を作り、たまに英語で話しかけ、イマージョン教育の前から英語に親しませてきました。
「小さいうちから英語を教えると日本語があやふやになる。」
とか、
「英語と日本語の両方を学ばせるのは子どもにとって負担だ。」
なんて批判が英語育児、バイリンガル育児をしていると気になると思います。
そんな不安をお持ちのパパママに、実際英語育児をして現在成人になった娘がどう育ったのかを交えお伝えします。
英語育児の限界
英語が母語でなはい両親のもと、日本で生活しているかぎり、英語は第二言語でしかありません。
我が家のように幼稚園で半分以上の時間ネイティブスピーカーの担任と活動していたとしても、お友達との会話は日本語です。
英語環境を整え努力しても、海外移住したり、本格的なインターに入り、周囲とは英語でしか話さない環境でない限り、英語は母語にはなりません。
お友達や家族との会話、テレビから流れてくる日本語、たくさんの日本語の絵本。
いくら英語育児を頑張ったところで英語が日本語に勝てるはずありません。
安心して英語育児をしてください。
母語と第二言語の関係
現在の長女はTOEIC920点。
事前準備なしの初受験です。
英語の場面では日本語に訳すことなく、英語のまま理解しているそうです。
ドラマや映画で字幕がなくても困りません。
スラングは習うことがないから、分からないけど。
それでも難しい内容のときは、日本語で内容を組み立てて、英語で発言するそうです。
このように、第二言語のレベルは母語のレベルより下になります。
(両方を母語としているバイリンガルを除く)
まあ普通に考えれば日本語で理解できないことは、英語でだって理解できないですよね。
ですので、英語が話せるだけでなく、
英語で自分の考えを表現し、
勉強や仕事に活かせるというのは、
日本語のレベルがそれ以上にあるということが前提となります。
日本語力の必要性
英語力を上げるには、結局日本語の底上げが必要というのは、ご理解いただけたかと思います。
英語を母語にと考えている方以外は、
英語育児と同時進行で日本語力を上げていくのがおすすめです。
といっても、日本語母語の両親の家庭であれば、テレビ番組やかけ流し用のCDはすべて英語でいいと思います。
そのぐらいしても、お友達や家族との会話は日本語ですから、日本語優勢となります。
ただ、本まですべて英語だと、日本語が疎かになる可能性があります。
英語の絵本3冊読んだら、日本語も3冊のようにバランスよくするのがおすすめです。
子どもは読み聞かせてもらうことって大好きですよね。
冊数が増えても、読み手が大変なだけで、
お子さんには楽しい時間が増えるだけです。
よい読書習慣が身に付くまで頑張ってください。
英語と日本語同時に学んでも困ることはない
たしかに、やっと話せるようになった頃の子どもは、日本語だけで生活した子よりも語彙数が英語と日本語と半々で少ないということはあると思います。
でもそれは、話し始めたばかりで、日本語と英語のインプット量がまだ少ないせいであり、インプット量が満たされれば、どちらの語彙も増えていき、日本語だけで生活するお子さんとの差はなくなっていきます。
3~4歳までは、英語と日本語が混じることもありますが、それ以降は英語を使う場面では英語、日本語は日本語と意識せず切り替え出来るようになります。
「小さいころ英語育児頑張ったけど、結局日本語ばかりになり役に立たなかった。」
という意見もありますよね。
でもそれは、アウトプットの場が少なかったせいです。
どんなにたくさんインプットしても、それを使う場がなければ子どもは忘れていきます。
親御さんが英語で会話することが難しいようでしたら、オンライン英会話のようなものを利用し、アウトプットの場を作れば英語力の維持向上ができるはずです。
また、年齢が上がってもインプットも必要です。
洋書や英語の動画配信等利用し、少しずつレベルアップしたものをインプットしていきましょう。
国語の力をつけるには
国語の力を身に付ける1番の方法は読書です。
赤ちゃんの頃の読み聞かせから始まり、簡単な絵本から楽しく読書する習慣をつけましょう。
大人が楽しそうに読書する姿をみせることもいいことです。
すこし大きくなったら本の内容について親子で感想を言ったり、とにかく本が身近にある生活にしましょう。
本を読めば読むほど国語力はついていきます。
英語も幼児の使う英語から読書を通じ、大人の使う英語へ変わっていけます。
早期英語教育を受けると、日本語も英語もどっちつかずだなんて批判嫌ですよね。
いっぱい読書して国語の得意なバイリンガルを目指しましょう。
センターは国語185点
英語196点だったよ